No.111212

If 蜀endアフター あいの章前編

イアドさん

え~と、
拠点、でいいのかな?これって
ではアフターのアフターという
奇妙な小説をどうぞ。

2009-12-08 21:18:23 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:14527   閲覧ユーザー数:11571

 If 蜀endアフター あいの章 前編

 

と、いうわけでまずこの小説を見るに当たって注意事項↓

 ・結構ストーリーも時代設定も捻じ曲げちゃってるかもしれません。

 ・描写が多い可能性があります。

それでもいいという方、お進みクダサイ。

 

も、もう必要、ないよね!?

ではどうぞ。

 

 

 

 ふー・・・。眠い。この世界じゃみんな朝からバタバタしてるなぁ。扉の外からは足音が聞こえる。

 ・・・じゃ、俺はもう一度寝させてもらうかな。昨日疲れたし。・・・・・。

 

 「ぐー・・・」

 

 コンコン・・・。

 

 「ご主人様、入りますよ」

 

 バタン・・・。

 

 「・・・ってまだ寝ていらっしゃるのですか・・・」

 

 扉を開け、部屋に入る。目の先にはこのところずっと殻だった寝台に横たわる一人の男がいる。

 

 「帰ってこられて、とたんにまたこのような生活とは・・・、起きてくださいご主人様」

 

 「くー・・・」

 

 このままやさしく起こすか乱暴に起こすかちょっと悩んで結論を出した。

 

 「さぁ!おきて下さいご主人様!」

 

 乱暴に起こそう。しかし起きない。肩を掴んでゆさゆさしても起きる気配がない。

 

 「あと5分~」

 

 「なんですかその起きる気のない返事は!!」

 

 愛紗がさらにゆさゆさしてると一刀は大きく寝返りをうった。

 

 ドシーン!!!

 

 「いってぇぇぇ!!!!!・・・く、くせもの~・・・」

 

 寝台から落ちた時の頭への痛みで一気に起こされた上、

 急に立ち上がって大声で叫んだため一刀はめまいと痛みで再び寝台に倒れこんだ。

 

 「・・・はぁ、全く」

 

 

 「と、いうわけでして・・・」

 

 さぁ、今軍議室に来ています!今の議題は何かって?ははは。そんなもの俺が聞いてるわけが無い!

 なんか時々「魏」とか「呉」とか単語はチラチラと耳に入ってきてるけど

 俺は最初の議題の『おっぱい仮面対策』しか聞いてない!てかまだやってんの?あいつら。

 でもそろそろ本気で聞かないと後で愛紗に何言われるかわかんないしなー・・・。今から本気だ。聞くぞ・・・。

 

 「・・・全く!!あいつらは!!胸が欲しい胸が欲しいなどと!!だいたい首領のあの女はなんだ!?

 癪にさわる笑い方をしおって!!」

 

 まだやってた・・・。対策法・・・。

 

 「愛紗さん・・・。多分この問題は胸を持ってる人には理解しかねることです。

 彼女たちにとってこれはとても辛辣な問題なんです。藁にでもすがりたいという思いを理解してあげてください」

 

 おお、朱里が饒舌だ・・・。

 

 「今や、この問題は魏や呉にまで広がっているんd」

 

 「なっにぃぃぃぃ!!!!!!?????」

 

 「はわっ!?」

 

 「はっ?」

 

 「ひぁっ!」

 

 「わぁぁ!!!」

 

 「ひっ」

 

 「主?」

 

 「あら」

 

 「ん~?」

 

 みんながいっせいに俺の方を向いた。

 

 「ど・・・どうされました?ご主人様」

 

 「い、いや、さっきの朱里の報告、ホントなのかな~って・・・」

 

 「・・・ホントですよ。ちなみに呉は褐色の肌に薄い桃色の髪でかなり小柄な人、

 魏では猫の耳のような形をした被り物をした人が首領のようです。・・・それよりも聞いてました?

 この話題は何度か取り上げているんですが・・・」

 

 朱里が窺わしむ雰囲気で俺にたずねる。

 

 「っはい・・・!!っ聞いてましたよ・・・!!」

 

 「ご主人様は~。こんなつまらない軍議じゃなくて~。女の子と遊びたい~♪」

 

 「うん、そのとおり。・・・って、なにいってんの桃香!!?」

 

 「・・・ご主人様?」

 

 「すっ、すいませんしたぁぁ!!!」

 

 「・・・ほうほう。・・・我らが必死に議題について

 考えている時に主は白昼夢の中の美女とお戯れ中だったと言うわけですかな?」

 

 星の言動に愛紗は偃月刀を構える。

 

 「いや・・・ちょ、ちょっと待って愛紗!!おい星!それは言いすぎだ!!妄想はしてない!!」

 

 「いいかげんに・・・!!」

 

 「あ、あの~愛紗さん・・・」

 

 わって入ってきたのは朱里だった。

 

 「・・・朱里?どうした?」

 

 「助かった・・・」

 

 ほっとする俺をギラリと愛紗が一睨み。

 

 「今、町に『おっぱい仮面』がいるそうです~・・・」

 

 「な、またか!!」

 

 とたんにさっきとは少し違った怒りの顔になる。

 

 「今日こそは、捕まえてやろうではないか!! さぁ、行きますよご主人様!!」

 

 「え、おれ!?」

 

 「当たり前です。何を人事のように・・・。さぁ!引きずってでも連れて行きますよ!!

 話を聞くのがイヤなのでしょう?ならば体を動かしてもらいます!!」

 

 「いやだ!!あ、ゴメ・・・待って、刀構えないで!!ちょ、待っ・・・、引きず・・・背中痛い!痛い!!」

 

 みんな引きずられていく俺を見てため息をつくだけだった。

 

 

 「いやー・・・、ここのラーメンの味変わってないね!親父」

 

 「・・・ウチの味をおぼえてらっしゃるんですかい!!?くぅ・・・ありがとうございます!!」

 

 「ご主人様が速くかけつけないから逃げられたではありませんか!!」

 

 今この場にいるのはニコニコしてる店主とピリピリした愛紗とのほほんとしている俺の三人だった。

 

 「いや、でも考えてもみろよ?いくらずっといた町でもあんだけ別んところいたら道なんか忘れちゃうって」

 

 「・・・そうだとしても!現場に向かう途中絶えずよそ見するのはどうかと思いますg」

 

 「でも親父んとこのラーメンの味は覚えてたよ!俺!」

 

 「ありがとうございます!!叉焼追加しましょうか?無論タダで!!」

 

 「まじで!?もらいます!!」

 

 俺の返事にニッコリとした店主が店の奥から大きめの叉焼の塊を取り出してきた。

 そんな光景を見てうきうきしている俺を見た愛紗は、はぁーっとため息をつく。

 

 「・・・。もう、いいです!!」

 

 そういって愛紗はバン!と机を叩いて立ち上がり店を後にした。

 

 「お、おい愛紗」

 

 「・・・追わなくていいんで?」

 

 「いや、追うよ。親父、ありがとう。うまかったよ」

 

 そういって銀貨一枚をおいて出て行こうとした。

 

 「御使い様!これかなり多い気が・・・」

 

 「とっといてくれ。ここにはずっと食べにこられなかったからな。久しぶりにうまいもん食ったよ」

 

 

 「・・・」

 

 思わずご主人様にきつく当たってしまった。今思えばあの人は何も悪いことはしていない。

 私に引っ張られて無理やり連れてこられただけだ。・・・どうしよう。

 思わずかっとなって飛び出してしまったけど今さら謝りに行くのも・・・

 

 「私は・・・家臣・・・失格だ・・・」

 

 「おーい、愛紗!!」

 

 不意に後ろから声がかかる。

 

 「ハァ・・・ハァ・・・愛紗・・・」

 

 「? ご主人様?・・・どうなされたのですか?」

 

 「その、なんだ、さっきはゴメン・・・」

 

 「ッ・・・」

 

 胸が痛んだ。

 

 「・・・俺、町にこれたの一年ぶりだし、さ。・・・ちょっと浮かれてたんだと思う。・・・ゴメン」

 

 目の前の男の人はそうやって私に頭を下げた。

 思えばこの人が久しぶりに町にきたのは今日が最初だった。

 ご主人様に私たちが守ってきた町をみてもらって喜んでもらうはずだったのに・・・。

 町は、楽しんでもらえた。私が隣にいるのを忘れるくらいに。

 しかし今、私の機嫌が悪くなったことに対して本当に悔やんでいられている。

 町の人たちと楽しんでいたところを私が邪魔してしまった。

 

 「・・・ご主人・・・様・・・」

 

 自らの非礼を詫びる前に、我が主に先に頭を下げられると言う行為に

 恐ろしい程の背徳感を感じた。とにかくこの場から逃げ出したかった。

 

 「・・・すっ、すみません・・・でした・・・」

 

 そういい残して自分は走り出した。とにかく今は一人になりたい。

 誰かに思いっきり叱られたいとも思った。

 

 自らの主を残したまま愛紗はその場を去った。

 

 

 「愛紗・・・」

 

 「おや、主。そんなところで何をしているのです?」

 

 「・・・星?」

 

 振り返ると星がいた。その手には『なにか』の包みを抱えて。

 

 「・・・いや、ちょっと」

 

 「ふられたのですかな?」

 

 「う・・・」

 

 「ははは!図星ですか。さしずめ相手は偃月刀を振り回す悪魔のような女性でしょう?」

 

 「・・・どっちかというと星の方が悪魔なんだが・・・、ってそれはおいといて

 なんで知ってるんだよ?」

 

 「見ておりましたゆえ」

 

 「・・・あのなぁ、じゃあ聞くなよ・・・」

 

 その時ちょっと星は真剣な顔つきになった。

 

 「ふむ・・・、なぜ愛紗が急に帰ったか・・・お分かりか?」

 

 「・・・全然」

 

 するとまた星はにやりとした風な表情に戻る。

 

 「でしょうな」

 

 「ひでぇ」

 

 「・・・いつもそうだから主はこんな目にあうのですよ。

 もうこんな目にあいたくなければ、もっと乙女心に敏感であってくだされ」

 

 「敏感であってくれ・・・って、好意のことをか?」

 

 「・・・はぁ、これだから」

 

 「なんか今俺のこと小バカにしなかった?」

 

 星はとてもニッコリと笑いながら、

 

 「していませんよ」

 

 と言った。

 

 「じゃあ、どういうことなんだ?」

 

 「続きはご自分で考えなされ」

 

 「厳しいな」

 

 星は軽くしなを作って俺のほうに笑いかける。

 

 「・・・でも、変わんないな」

 

 「なにがです?」

 

 「町が、だよ」

 

 「ふむ、そうですか?」

 

 星はその場で後ろを振り返ってまたこちらを向く。

 

 「それは、愛紗に言ってやってくだされ」

 

 「??」

 

 「桃香様が塞ぎこんでおられるときも、愛紗は町のことをおろそかにしたりはしませんでした。

 『ご主人様が守った町を私たちも守り抜くのだー』・・・とか言いながら。ふふっ」

 

 「へぇ・・・」

 

 素直に嬉しかった。だからこそ自分のした行いを悔やんだ。

 多分、彼女は心のどこかで褒めてもらいたかったんだと思う。

 

 「星、ありがと」

 

 「おや、私がなにか致しましたか?」

 

 星は全て分かっている。と言う風な感じだった。

 

 「では主、私はこちらに用がありますゆえ」

 

 「ああ、うん」

 

 そういって二人は曲がり角のある三叉路で別れた。

 

 

 「ふぁぁ~~ーー・・・」

 

 やーっと城についた。もう夜だ。

 女の子と二人でいたときは気を遣ってこなかったのだろうか、一人になったとたん町の人がいっぱい寄ってきた。

 いろんな人が俺をもみくちゃにするもんで体力的にもうだめだった。

 が、ひとつ行かなければならないところがある。俺はそこへ向け、歩き出した。

 

 

 コンコン・・・

 

 「愛紗、いるか?」

 

 ・・・・・。

 

 「いるのか?いないのか?返事してくれー」

 

 ・・・・・。

 

 「おーい・・・、あれ?鍵・・・開いてる・・・。入っちゃうぞー?」

 

 ギィ・・・。

 

 中は暗かった。ただ月明かりが差し込むだけ。そんな部屋を目を凝らして眺めた。

 寝台・・・いない。床・・・いるわけないか。天井・・・いるわけないな!?机・・・あ、いた。

 

 愛紗は机に塞ぎこむ形でじっとしていた。

 

 「愛紗?どうしたんだ?」

 

 隣においてあった椅子に座った。

 

 「・・・、出て行って下さい・・・」

 

 「昼間のことで話があるんだ。それを言ったら出てくよ」

 

 「・・・!」

 

 体がピクリと反応したがそれ以外は特に反応も無かったので、俺は『了承』という意味で受け取る。

 

 「昼間、星から聞いたんだけど・・・、愛紗、ありがとう」

 

 「・・・?」

 

 そこで愛紗はやっとゆっくりと顔を上げた。

 

 「・・・どういうっ・・・いみっ、ですか・・・?」

 

 さっきまで泣いていたのか、顔には涙の後が残っていた。

 

 「俺がいない間、町を守ってくれてたんだってな」

 

 「・・・」

 

 特に表情の変化もなく、愛紗は下の方を向いたまま、俺の話を聞いていた。

 

 「それも、ずっと。なのに、ゴメンな。俺はそんなことも気にしないで、ずっと遊んでばっかで・・・」

 

 愛紗の体がふるっと震える。

 

 「じゃあ、俺行くな。ちゃんと休むんだぞ」

 

 部屋から出て行こうと椅子から立ち上がって・・・、

 そのとき俺の服のすそを、のばされた手がキュッとつまんだ。

 

 

 「愛・・・紗?」

 

 「待って・・・下さい・・・」

 

 声は、か弱かった。いつも怒声を発しているあの声からは想像できないほど。

 

 「・・・すみません、でした・・・」

 

 「・・・愛紗?」

 

 「実は、今日無理やり町へ連れて出たのも、私たちが守った町をまず私がご主人様と一緒にのんびりと

 まわりたかったからなんです・・・」

 

 「・・・」

 

 今度は俺が聞く番だった。

 

 「あの時は仮面の奴らなんてどうでもよかった。二人きりで外出できる良い口実ができたと思って。

 でも、一緒にいてもご主人様は町の人とばかり会話をされていて・・・」

 

 「・・・ゴメンな」

 

 「あっ、謝らないでいただきたい・・・。むしろ、私はそういう光景を望んでいたはずなのですから」

 

 「・・・うん」

 

 「ただ・・・、ご主人様が私の話を聞き流すたびに切なくなるのです」

 

 「切なく?」

 

 「私が・・・その、ご主人様に大切にされるのが体を重ねている時だけというのが・・・なにより切ないのです」

 

 「それは違う」

 

 二人の目が合う。静かに否定の意思が心の中に燃える。

 

 「ご主人・・・様?」

 

 「俺は愛紗から見てそんな風に映っていたのか?」

 

 「・・・そんな、ことは」

 

 「俺が愛紗のことを大切に思ってないとでも思うのか?」

 

 「・・・そんなこと、私に分かるはずが・・・」

 

 「愛紗にとって・・・、俺は・・・そんなやつだったのか・・・?」

 

 そこまで言って、愛紗は顔をはっとさせた。

 

 「ち、違いますッ!!」

 

 「少なくとも、俺はいつも愛紗を大切にしてたつもりだったよ・・・」

 

 もうこれ以上話をしたくなかった。こんなはずじゃなかった。仲直りしようとしにきたはずだったのに。

 

 「ゴメンな、愛紗」

 

 そういってゆっくりとすそを掴んでいた手を離させて、扉からそとへ出た。

 

 「・・・愛紗」

 

 そとから扉にもたれかかって、泣いた。

 

 扉の内側から、俺を呼ぶ声は無かった。

 

 

・・・どうでしたでしょうか。

くは~・・・、一話で終わらせるつもりが・・・。

なんとまぁ、こうドロドロな展開に・・・、いやドロドロでもないか。

次が後編になるか中編になるかはその時の僕のテンションに

ゆだねてください。では。

            つっづけー!

 

あとがきのあとがき

 

まずい、疑問が尽きた。

多分、小説の方を読み飛ばしてここだけ読んでる人いるのに・・・。

というわけで、こないだYouTubeで見てて

『あ、これやってみよ』と思ったことを一つ。

 

あの、脳内メーカーってあるじゃないですか。

名前を入れたら結果が出るってやつ。

あれのパロで『座右の銘メーカー』ってやつがあったんですよね。

お察しのいい人はもう気づいてますね。

魏呉蜀の主+種馬を入れてみました。

 

http://usokomaker.com/zayu/より

 

・・・だれだコレ作った奴!!尊敬します!!!

 

まぁここで疑問浮上。

いま、このページを見ている人の中には

すばらしい脳内翻訳機をお持ちの方がいるはず。

・・・華琳のを翻訳していただけませんか?

疑問になっていませんが・・・

さすが文学の方でも天才であっただけあって、

なぞめいた文章をかいてますね。華琳は。

 では、また次回~


 
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