No.895359

【サイバ】追跡!! 女王様と王女様(後編)【交流】

古淵工機さん

リレー小説後半です。
この二人、なかなか強いぞ!w
〇出演
シャミー:http://www.tinami.com/view/894897
ヴィーボ:http://www.tinami.com/view/779638

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2017-02-28 22:41:57 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:791   閲覧ユーザー数:763

「待ちなさーい!!!」

真昼の大通り、ひったくり犯の乗ったバイクを負って走るヴィーボとシャミー。

 

「へっへっへっへ、追いつけるものかよ!こちとらバイクに乗ってんだぜ?」

 

「はぁ、はぁ、はぁ…な、なんて速いの…とても追いつけないわ」

「くっ、どうしたものか…あっ!?」

ふと、何かを思いつくヴィーボ。

「そうだ、いつも肌身離さず持ってる『これ』があったんだ!」

「これ?このポーチがどうかしたのヴィーボさん?」

「ふっふっふっふ、まあ見ていてください!」

ヴィーボが肩から下げているポーチを手に取ると、そのまま空に放り上げる。

 

そして次に瞬間、ヴィーボの胸の緑色のパーツから光線がポーチめがけて放たれた。

「拡大光線!それー!」

「あっ…ポーチが…」

「あーこれね、宇宙船なんです。わたしのw」

 

そう、ヴィーボがぶら下げていたのは彼女の専用宇宙船『ヴィーシップ』だったのだ。

普段は縮小させてバッグのようにして持ち歩いているのだという。

 

「これで追いかけましょ!」

「そうね!」

「ふう、ふう、これで巻いたか?」

「ここまでくればもう見つかりっこないっすね!」

安堵のため息をつくひったくり犯、だが世の中そんなに甘くない!

 

「見つけた!やっぱり路地裏に隠れてたのね!」

「あっ、ちょっと、ここ上空―」

ヴィーボが言うのも聞かず、シャミーはヴィーシップから飛び降りる!!

 

「見つけたわよーーーーっ!!」

「「げっ!?」」

二人の頭上に強烈なキック!あれだけの高さからかかと落としを喰らってはひとたまりもない!

 

「いててて…女王様が降ってきやがった…」

「のんきなこと言ってる場合か!とっととズラかるんだよ!!」

「あっ!この期に及んでまだ逃げる気ね!?」

「待ってシャミーさん!ここはわたしが…」

ヴィーボはヴィーシップを再びポーチサイズに戻し、ペットのフクロウロボ・フゥを連れて地上へ…。

「フゥ!マジックカプセルお願い!」

その合図に呼応するかのように、フゥの腹部からマジックカプセルが生み出される。

そしてヴィーボはポニーテールを外し、カプセルを込めるとトリガーを引く!

 

「お待たせ!今回のマジックカプセル!それーっ!!」

ヴィーボが発射したマジックカプセルは空中でその姿を変えた!!

 

「ぎゃあーっ!」

「く、くそう!トリモチだっ!動けん!!」

 

「すごい!すごいわヴィーボさん!」

「さ、あとは警察に連絡するだけね!」

 

かくして、駆け付けた警官によりひったくり犯は御用。

バッグは無事おばあさんの元へ届けられましたとさ。

そして…乳製品販売店『ミルキーマジック』の前。

「あれ、ヴィーボちゃんにシャミーさん、随分早かったわね」

「ひったくり犯はどうなったんですか?」

「ええ、今頃は警察に捕まってるはずです。バッグも無事ですわ」

「なあ唯、和美、この人たち結構強いんだな」

「そうね、怪我一つしてないなんて…」

「あーもう、暴れまわったらお腹すいちゃった!シャミーさんも何か頼みませんか?」

「そうね、じゃあソフトクリームをいただきましょうか!」

 

かくして、女王と王女のコンビネーションで町の平和は守られたのだった。


 
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