No.926321

シンデレラ短編「ウサミン星の真実」

「アイドルマスターシンデレラガールズ」の二次創作です。
この短編中ではウサミン星の存在のことは一つの方向に決めてしまってますが、
二次創作なのでウサミン星の存在は皆様の見解にお任せします。

2017-10-15 20:22:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1229   閲覧ユーザー数:1228

 ここは346プロダクションのカフェテラススペース、所属するアイドル達がそれぞれのテーブルで軽飲食をとりながら

  休憩をしたり雑談をしたりしている。

菜々「ナナの故郷ウサミン星では~電車から降りた後、切符や定期券が自動的にウサギの形に変わるんですよ~。」

卯月「へぇ~。」

 一つのテーブルで安部菜々と島村卯月が会話をしていた、菜々は自分のアイドルの設定作りがてら

  卯月にイメージした内容を話していた。

菜々「他にもニンジン型のジェット機が飛んでたり、草でできたふかふかのベッドがあるんですよ~。」

卯月「ウサミン星って楽しそうな所なんですね~。」

菜々「はい♪」

卯月「よかったら今度連れてってくださいね♪」

菜々「・・・え!?」

 屈託の無い笑顔で卯月が応えた、周りのアイドルから言われてるように所謂「天然」の卯月は、菜々のアイドルをやる上での

  キャラ設定を信じてしまっていた。

 まさかの反応に菜々はうろたえた、2人の会話が耳に入った周りのアイドルも吹き出しそうになるのをこらえていた。

菜々「え、えっとぉ~・・・ナナはお姫様修行中なので!修行中7年はウサミン星のお城に帰っちゃいけないんですよぉ~・・・。」

卯月「あ、そうなんですか・・・じゃあ仕方ないですね。」

 菜々は卯月の夢を壊さないのもそうだが自分が作った設定を必死で否定するのもなんとも空しい気持ちになるのでうまくはぐらかした、

  卯月は残念そうな反応をした。

菜々「あ、ナナはそろそろイベントの打ち合わせがあるので失礼しますねっ ウッサミーーン☆」

 決め?台詞を唱え、菜々はテラスを後にした。

杏「うづき~。」

卯月「はい?」

 気だるそうに近くの席に居た双葉杏が卯月に話しかけてきた、先ほどの会話を聞いていたようだ。

 

杏「ウサミン星なんてあるわけないじゃん。 」

 

卯月「・・・・・・。」

 

 歯に衣着せぬ言い方で杏が本当の事を話してしまった。

卯月「え!?じゃあ あれって嘘だったんですか!?」

杏「いや嘘とかじゃなくて~。」

 卯月は本気で驚いていた、本当の事を話したものの面倒だが杏は弁明しようとした。

光「私は知っている・・・!」

卯月「光ちゃん・・・!?」

 そこへ二人の会話を聞きつけたのか南条光が割って入ってきた。

光「彼女の故郷ウサミン星は・・・凶悪な宇宙人に滅ぼされてしまったんだ!!」

卯月「ええー!?」

光「独り生き残った彼女は地球の平和のために人知れず戦い続けてるんだ!」

 光は真剣な顔つきでありもしないことを語った、特撮ヒーロー好きの彼女はウサミン星の設定を自分が影響を受けた

  ヒーローの世界観で語ってしまっていた。

杏「(ゥルトラマンレォじゃん・・・。)」

卯月「そんな・・・私そんなことも知らないで軽々しく連れてってなんて言っちゃって・・・。」

杏「いや、だから~。」

 今度は光の話を信じてしまった卯月は申し訳なさそうに肩を落していた、ややこしいことになってきたので杏は弁明をしようか面倒くさくなってきた。

麗奈「バッカじゃないのあんた達!!w」

 そこへ今度は小関麗奈が意地悪な笑み顔で割って入ってきた。

光「麗奈・・・。」

麗奈「あんなのキャラ作りの為の設定に決まってるじゃない!wウサミン星なんて実在するわけ無いでしょw」

 ヒールキャラで通ってる麗奈は乱暴な言い方で本当の事を言ってしまった。

薫「ウサミン星は無いの・・・。」

麗奈「え?」

 自信満々気の麗奈の背後から弱々しい声が聞こえた。

薫「大きくなったらウサミン星に行けると思ったのに・・・。」

千枝「うさぎさんが沢山居ると思ったのに・・・。」

仁奈「仁奈達を騙しやがったですか・・・。」

 小学生アイドルの龍崎薫、佐々木千枝、市原仁奈が悲しそうな顔で麗奈の後ろに居た、通りがかったところに麗奈の話を偶然聞いてしまったようだ、

  目に涙を浮かべて今にも泣きそうだった。

麗奈「ちょ、ちょっとあんた達いつの間に・・・今のはー」

 まさか小学生の子達に聞かれてるとは思わず麗奈はうろたえた。そしてついにー

3人「うわーーーん!!!!」

 まるでサンタが居ないことを知った時のような悲しみに包まれたのか3人は泣き出してしまった。

光「麗奈!こんな幼気な子供達を泣かせるなんて・・・ゆるさん!!」

麗奈「何よ!あんたも宇宙人に滅ぼされたとか わけ分かんないこと言ってたでしょ!」

光「人と人との思いは繋がっていく・・・人間の可能性は無限大なんだ!ウサミン星が無いのなら私達で

  新しいウサミン星を作ればいいじゃないか!」

麗奈「あ、だめだわこいつ」

卯月「みんな泣かないで下さい~ あ、でも私も後で菜々さんに謝らないと、ああ~どうしたらいいの~。」

杏「(あーもう面倒くさいことになったなぁ・・・。)」

3人「しくしく・・・。」

 言い争う光と麗奈、困惑する卯月、泣き止まない薫と千枝と仁奈、逃げだそうとしてる杏と場は大混乱していた、

 そこへ走り寄る人影があった、手に何かを持ったアイドルだった。

 ほわわわ~

 そのアイドルは香水のような物を混乱しているアイドル達に吹きかけた。

志希「あなたたちは今聞いた事をすべて忘れる~。」

 香水作りが得意な一ノ瀬志希だった、香水を吹きかけた後なにやら言葉を唱えていた。

?????

アイドル達「あれ?私達、何してたんだろう~?」

志希「にゃはっ♪ちょうどいい実験相手ちゃんがいてラッキー、忘却パフューム大成功♪」

---

 

 混乱が収まったあとアイドル達は騒ぎのことを忘れその場から解散していった、卯月も事務所に戻り、渋谷凛や本田未央と雑談していた。

卯月「ねぇ凛ちゃん。」

凛「うん?」

卯月「ウサミン星ってどんな星なのかな~、いつか行ってみたいです。」

凛「ぇえ!?」

未央「あっはっはw、しまむー あれ信じてるの?あれはー」

 

杏「もう いい加減にしてよ。」

 

終わり


 
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