No.944959

本編補足

根曲さん

・必要事項のみ記載。
・心理的嫌悪感を現す描写が多々含まれておりますのでそれういったものが苦手な方は絶対に読まないで下さい。

2018-03-13 17:03:31 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:361   閲覧ユーザー数:361

 

門出

C1 対岸の火事

C2 出発

C3 見学

C1 対岸の火事

 

アヴァロン大陸。クーランド山。ポートリヴァイアサンテールの村。村人で老いた男性エイブの家。絨毯にあぐらをかいて座り、その上に孫のティロを乗せるエイブ。隣に座るエイブの妻のキャス。TVを見つめる彼ら。TVに映る甲冑を着けたニュースキャスター。

 

ニュースキャスター『ユランシア大陸騎士王府領グラネダがヴァイク国の度重なる襲撃を受け、王府はグラネダへの白狼騎士団の派遣を決定。』

キャス『まあ、大陸の方は物騒になって…。』

 

キャスと顔を見合わせて頷くエイブ。

 

ニュースキャスター『ポートリヴァイアサンに白狼騎士団が招集され・・・。』

 

エイブの服の袖を引っ張るティロ。

 

ティロ『じぃじ。』

 

ティロの方を向くエイブ。

 

ティロ『じぃじ。』

エイブ『どうした?』

ティロ『じぃじ、ポートリヴァイアサンってすぐそこの港町?』

 

頷くエイブ。

 

エイブ『ああ、白狼騎士団が来てるんだ。』

 

人差し指を口に加え、エイブを見つめるティロ。

 

ティロ『はく…ろう…きしだん…。騎士様が来ているの?』

 

頷くエイブ。

 

エイブ『ああ。そうだよ。』

ティロ『じぃじ、見たい。』

 

ティロの顔を見つめるエイブ。

 

ティロ『じぃじ。騎士様見たい。』

 

袖を掴みんで引いたり押したりするティロ。エイブはキャスの方を向く。

 

ティロ『見たい見たい見たい。』

 

顔を合わせるエイブとキャス。

 

C1 対岸の火事 END

C2 出発

 

アヴァロン大陸。クーランド山。ポートリヴァイアサンテールの村。エイブの家。スーツを着用するエイブ。エイブはティロの手を持ち、玄関の前に立つ。

 

エイブ『お~い、キャス。行くぞ。』

キャス『待って待って、あなた。』

 

ドレスを着たキャスがカメラを持って来る。

 

キャス『写真。あの子達から頼まれた。』

エイブ『ああ。白狼騎士団のな。すっかり忘れてた。』

 

キャスからカメラを受け取り、首に下げるエイブ。

 

キャス『じゃあ、行きましょうか。』

 

エントランスドアを開け、外へ出ていく一同。

 

 

ポートリヴァイアサンテールの街の石畳の道を歩くエイブとキャスにティロ。向こうから町人Aが来る。

 

町人A『おお、エイブさん。めかした格好してどうした?』

 

エイブはティロの方を向く。

 

エイブ『ああ、孫が白狼騎士団を見たいとね。』

町人A『そうかそうか。今、港の方は随分賑やかだし、職人ギルド連中も大忙しだぜ。』

キャロ『まあ。』

町人A『騎士王府、直々に整備命令が来てるんだ。』

 

町人Aはエイブの首にかけられたカメラを見る。

 

町人A『ああ、その関係で所々写真を撮れないから気を付けてな。』

 

頷くエイブ。

 

エイブ『ありがとな。』

 

エイブ達に手を振り、去っていく町人A。

 

 

ポートリヴァイアサンテールの街。ポートリヴァイアサンテール駅のホームに立つエイブ達。汽笛が鳴り、汽車が現れる。エイブ達の前で止まり、扉を開ける汽車。乗り込むエイブ達。椅子に座り、港の方を向くティロ。

 

ティロ『じぃじ、ここから騎士様見えるかな…。』

 

C2 出発 END

C3 見学

 

ポートリヴァイアサンの街。ポートリヴァイアサン駅に降りるエイブ達。汽笛を鳴らし、去っていく汽車。汽車の方を向き、手を振るティロ。

 

ティロ『騎士様、見れなかったね。』

 

ティロの方を向くキャス。

 

キャス『大丈夫よ。この街にいるからね。』

 

改札を出るエイブ達。周りを見回すティロ。

 

ティロ『騎士様、何処かな。』

 

歩くエイブ達の前に駆け寄る警備ギルドの構成員A。

 

警備ギルドの構成員A『ああ、こちらから先は騎士王府の命で通行できませんので。』

エイブ『そうなのか。』

警備ギルドの構成員A『ええ。』

エイブ『白狼騎士団を見に来たんじゃが…。』

警備ギルドの構成員A『それはちょっと。』

 

エイブの袖を引っ張るティロ。

 

ティロ『ええ、見れないの。』

 

ティロは頬を膨らませてその場に座る。

 

キャス『これ、ティロ。』

警備ギルドの構成員A『・・・まあ、直接的に会う事はできないんですが。』

 

警備ギルドの構成員Aの方を見るエイブ達。警備ギルドの構成員Aはポートリバイアサンの街で一番高い時計塔を指さす。

 

警備ギルドの構成員A『あそこからの撮影なら許可されていますよ。まあ、ここの観光ギルドとカメラマンギルドが騎士王府に申し出て許可させたんですが…。』

 

顔を見合わせるエイブ達。

 

 

ポートリバイアサンの街で一番高い時計塔。塔の門に立つカメラマンギルドの構成員A。お金を渡すエイブ。

 

カメラマンギルドの構成員A『はい、まいどあり。』

 

カメラマンギルドの構成員Aは手で入り口を指す。

 

カメラマンギルドの構成員A『どうぞ。』

 

階段を上がって行くエイブ達。カメラマンギルドの構成員Aがエイブの方を向く。

 

カメラマンギルドの構成員A『エレベーターありますよ。』

 

カメラマンギルドの構成員Aの方を見るエイブ。

 

 

ポートリバイアサンの街で一番高い時計塔最上階に出て来るエイブ達。駆けだすティロ。

所々に見物人がいる。

 

キャス『これ、ティロ。危ない。』

 

ティロは手摺から周りを見回す。ティロの後ろに歩いてくるエイブとキャス。

 

キャス『白狼騎士団はどれかいね。』

 

周りを見回すエイブとキャス。ポートリヴァイアサンの街で光沢を放って輝くナイト級人型機構とグレイトナイト級人型機構多数を指さすティロ。

 

ティロ『見て見て。ロボットだよ。凄くかっこいい。綺麗ですっごくピカピカしてる。』

キャス『まるで新品みたいね。』

エイブ『そうだな・・・。騎士は戦場に輝く花、武器防具と同じくロボも騎士にとっては晴れ着であり…また、死に装束でもあるからかな。』

 

写真を撮るエイブ。

 

C3 見学 END

END 

 

 
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